【HPE】HPE 1950 12XGT 4SFP+ セットアップ覚書
そこそこ安価(?)で12ポートも10Gbpsポートがあり、更にSFP+ポートで拡張できて、IRFスタックで冗長構成も組めるという(個人的に)イケてるスイッチ「HPE 1950 12XGT 4SFP+」をセットアップする。
前提
- 対象スイッチ:HPE 1950 12XGT 4SFP+
- やりたいこと:2台のスイッチをIRFで冗長化する。その冗長化されたスイッチに Linux サーバーのボンディングされた回線を収容する。
- HPE 1950 12XGT 4SFP+ の設定は基本的にGUIの管理画面で行う(xtd-cli-mode ならCUIで行けるかもだが)。
参考
- HPE OfficeConnect 1950 12XGT 4SFP+スイッチ
- My Networking
- HPE OfficeConnect 1950 Switch シリーズ かんたん設定マニュアル
- HPE OfficeConnect 1950 スイッチシリーズ 入門ガイド
- HP 1950 Switchのコンソール接続方法とIPアドレス設定方法
以下、設定入力後の[Apply]ボタン押下だとかは割愛する。
基本設定
- 背面シール記載の「169.254.xxx.yyyy」をWebブラウザで表示する。表示しない場合はIPアドレスの自動取得処理がループしているものと思われるので、CONSOLEから接続し「Ctrl+C」または「Ctrl+D」で自動取得処理を中断する(ターミナルのボー・レートは38400にする)。
- ログイン画面では、ユーザーは「admin」パスワードはブランクでログインする。
- 管理者(admin)のパスワードの変更は、左側メニュー上部のユーザー名(admin)をクリックし、表示された「Change password」をクリックする。
- Device Name は、Device→Settings→Device information
- システム日時、時刻取得方法、タイムゾーンは、Device→Settings→Date & Time
- 本体IPアドレスは、Network→VLAN→対象VLAN または Network→IP→対象Interface。
- デフォルトゲートウェイは、Network→Static Routing→IPv4 static routing。[+]ボタンでスタティックルートを追加する(以下)。
- (startup-configへの)設定の保存は、左側メニュー上部のFDアイコンで行う。
IRF設定
<1号機>
- Priority を設定する。Device→IRF→Basic settings で Member ID 1を選択し、Priority を 10 にする。
- IRFポートとして使用する Interface を無効にする。Network→Interfaces で対象Intarfaceを✔︎し、画面下部の[Disable]ボタンを押下する(今回は XGE1/0/13、XGE1/0/14 を対象)。
- IRFポートとして、Intarfaceをマッピングする。Device→IRF→IRF port bindings で Member ID 1を選択し、IRF port 1 リストから使用する Member physical interface を選択する(今回は XGE1/0/13、XGE1/0/14 を対象)
- Domain ID を設定する。Device→IRF→Advanced settings で Domain ID を 10 にする。
- IRFを有効にする。Device→IRF で[Activate IRF Port Configuration]ボタンを押下する。表示された[Activate IRF Port Configuration]画面で[Apply]ボタンを押下する。
- スイッチをリブートする。Device→Reboot→Reboot Device で表示された[Reboot]画面で[Apply]ボタンを押下する。
- リブート後、IRFポートとして使用する Interface を有効にする。Network→Interfaces で対象Intarfaceを✔︎し、画面下部の[Enable]ボタンを押下する(今回は XGE1/0/13、XGE1/0/14 を対象)。
- 左側メニュー上部のFDアイコンで設定を保存する。
<2号機> ※事前に設定画面に入れるようにしておく
- New member ID を設定する。Device→IRF→Basic settings で Member ID 1を選択し、New member ID を 2 にする。
- IRFポートとして使用する Interface を無効にする。Network→Interfaces で対象Intarfaceを✔︎し、画面下部の[Disable]ボタンを押下する(今回は XGE1/0/13、XGE1/0/14 を対象)。
- IRFポートとして、Intarfaceをマッピングする。Device→IRF→IRF port bindings で Member ID 1を選択し、IRF port 2 リストから使用する Member physical interface を選択する(今回は XGE1/0/13、XGE1/0/14 を対象)
- Domain ID を設定する。Device→IRF→Advanced settings で Domain ID を 10 にする。
- IRFを有効にする。Device→IRF で[Activate IRF Port Configuration]ボタンを押下する。表示された[Activate IRF Port Configuration]画面で[Apply]ボタンを押下する。
- スイッチをリブートする。Device→Reboot→Reboot Device で表示された[Reboot]画面で[Apply]ボタンを押下する。
- 設定を保存する。
- 1号機と2号機の13番ポートを接続する。更に14番ポートも接続する。
- 1号機に割り当てたIPアドレスでログインし、正常にIRFが動作しているか確認する。Device→IRF→Topology information で Member 1 のIRF port 1 Stateが「UP」・Neighborが「2」、Member 2 のIRF port 2 Stateが「UP」・Neighborが「1」になっていればOK。
STP設定
- STPを有効にする場合、Network→STPで[Enable STP]ボタンを押下する(有効になるとボタン下部にSTP関連の設定項目が表示される。有効になるまで30秒程度かかる)。
- STPの種類(STP、RSTP、MSTP、PVST)は Operating Mode で選択する。
- ポート単位のSTPの有無や端末を接続する Edge Port の指定は、Port settings で行う。
Link Aggregation設定
- ポートを束ねるリンクアグリゲーションの設定は、Network→Link Aggregation から行う。
- Aggregate interface number、Aggregation mode に任意の値を入れ、Member Ports にメンバに入れる Interface を追加する。
おわり