ものぐさ日記(仮)

特にテーマはありません。仕事のこと、趣味のこと、思いついたこと、だらだら綴っていきます。

【HPE/ProLiant】Gen 10 サーバーセットアップメモ

HPE ProLiant の Gen 10 サーバー(ML350)を初めてセットアップしたので、セットアップ手順や Gen 9 との違い、留意点などをつらつら書いて行く。

 

セットアップ手順

Intelligent Provisioning 初期セットアップ

スクリーンショットを取得する為、iLOの設定は先に終わらせてます。

①立ち上がり時、[F10]キーを押下し、「Intelligent Provisioning」を起動させる。

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②表示されたメニューから「Intelligent Provisioning」を選択する。

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③[初期セットアップウィザード]ボタンを押下する。

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④自身の環境に合わせて、項目を選択し、[次へ]を押下する。f:id:michio_s:20180531012924p:plain

 

⑤「Intelligent Provisioning EULAを承認」を✔︎し、[次へ]を押下する。

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⑥要件に合わせて、項目を選択し、[次へ]ボタンを押下する。

「このサーバーを使用する目的は何ですか?」のリストで選択した項目により、電力消費とパフォーマンスの要件(ワークロードプロファイル)が決定されます。ワークロードプロファイルには、「一般的な電力効率のコンピューティング 」、「一般的なピーク周波数のコンピューティング」、「一般的なスループットのコンピューティング」、「仮想化 - 電力効率」、「仮想化 - 最大パフォーマンス」、「低レイテンシ」等々、様々な項目があります。

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⑦必要な場合、各ネットワーク項目を入力し、[次へ]ボタンを押下する。

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⑧確認ダイアログが表示されるので、良ければ、[はい]ボタンを押下する。

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RAID構成

人それぞれ好みの手順があると思いますが、当方はとりあえずRAIDの構成から行います。

①Intelligent Provisioning のトップメニューから[メンテナンスの実行]ボタンを押下する。

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②[RAIDの構成]アイコンをクリックする。

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③(見慣れた)Smart Storage Administrator が起動するので、設定したい Smart アレイコントローラー(今回の場合、「HPE Smart Array P408i-a SR Gen10」)を選択する。

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④[構成]ボタンを押下する。

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⑤[アレイの作成]ボタンを押下する。

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⑥アレイの対象となる物理ドライブを選択し、[アレイの作成]ボタンを押下する。

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⑦初めて見たメッセージで何のこっちゃですが、混合モードポートに繋がっている物理ドライブをアレイに含めようとすると、このメッセージが表示される(多分)。

RAIDとHBAを同時にサポートする混合モードに対応したコンローラのポートが混合モードポートになる。混合モードについては、「HPE Smart アレイ SR Gen10 ユーザーガイド」に記述がある。

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RAIDレベルを選択(今回はRAID 5)し、[論理ドライブの作成]ボタンを押下する。

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⑨物理ドライブの残り1本をホットスペアにするので、[スペアドライブの管理]ボタンを押下する。

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⑩スペアドライブにする物理ドライブとスペアドライブタイプ(個人的には専用スペアドライブ推し)を選択し、[保存]ボタンを押下する。

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⑪[はい]ボタンを押下する。

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⑫スペアドライブも設定できたので、[終了]ボタンを押下する。

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RAIDの構成が完了したので、左上の×で Smart Storage Administrator を終わらせる。

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⑭確認メッセージでは、[OK]ボタンを押下する。

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OSインストール

①Intelligent Provisioning のトップメニューから[EXPRESS OS INSTALL]ボタンを押下する。

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②各項目を選択し、[次へ]ボタンを押下します。

  • RAID構成・・・事前に作成したので「現在の設定の維持」
  • コントローラー・・・OSインストール先ディスクが接続されているコントローラー
  • ディスク・・・OSインストール先ディスク(※先のRAID構成で作成した内容と違うと思われた方は鋭い)
  • ファームウェアアップデートの施行・・・事前にネットワーク情報を設定しているか等によると思うが、後で「Service Pack for ProLiant(SPP)」のメディアを使用して実施した方が楽なような気がする
  • インストール方法・・・楽をしたいので「自動インストール」

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③メディアソースのチェックが完了したら、[>](次へ)をクリックする。

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④OSのインストールパラメータを入力し、[>](次へ)をクリックする。

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Gen 9 までの Intelligent Provisioning ではOSインストールパーティションのサイズを指定できたが、このサーバー搭載の Intelligent Provisioning ではパーティションサイズの指定はできないとのこと(論理ディスクの最大サイズになる)。よって、パーティションを分けたい場合、⑴インストール方法を「手動インストール」で行うか、⑵「自動インストール」後にパーティションを縮小し、余剰領域に新規パーティションを作成するか、⑶今回実施したRAID構成において論理ディスクを分けるか、になると考える。

 

⑤インストール設定に問題なければ、[>](次へ)をクリックする。

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⑥一瞬「ジョブって?」となったが、OSのインストール以外に行う作業は無いので[すぐに起動]ボタンを押下し、「Express OS install」ジョブを始める。

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⑦OSのインストールが始まるので、しばし待つ。

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⑧自動でサーバーが再起動し、何かしらの処理が行われた後、Windows のライセンス認証ダイアログが表示されるので、「同意します」に✔︎を入れ、[次へ]ボタンを押下する。

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⑨通常の Windows セットアップが始まるので、しばし待つ。

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⑩再起動後、Windows Server 2016 のログイン画面が表示されるので、ログインする。

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⑪ログイン直後、HPE独自のセットアップ処理が走るので、しばし待つ。

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⑫OSインストール完了。

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TIPS

ディスクの管理に謎の(メディアなし)リムーバブルドライブが?

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⇨Gen 10 サーバー内蔵の「Internal SD Card Slot」の可能性がある。RBSUで該当項目があった場合、無効にする。

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起動時に Windows ブート マネージャー が表示される。

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⇨Intelligent Provisioningのバージョンに依存するとのこと。bcdedit コマンドを使用し、「ramdiskoptions」のブートエントリを削除する。


bcdedit /enum
 :
Windows ブート ローダー
--------------------------------
identifier              {xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx}
device                  ramdisk=[C:]¥source¥boot.wim,{ramdiskoptions}
path                    \Windows\system32\winload.efi
description             Windows PE
:

bcdedit /delete {xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxx}

複数表示される Windows ブート ローダーの一番下(Windows PE)のエントリを削除する。

 

サーバーに電力が供給されたら、自動で起動するようにしたい。

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⇨RBSU→System Options→Server Availability 内の[Automatic Power-On]を「Always Power On」にする。

 

Service Pack for ProLiant(SPP)を実行しても、System Management Homepage が入らない。

⇨「HPE System Management Homepageは、提供終了になっており、HPE Gen10サーバーでサポートされていません。」とのこと(HPE Support document - HPE Support Center

 

HPE Insight Diagnostics は Gen 10 サーバーではサポート対象外です。

⇨「HPE ProLiant Gen10シリーズサーバーでは、HPE Insight Diagnosticsの代りにHPE Integrated Lights-Out (iLO)を使用して調査、診断またはテストを行います。」とのこと(HPE Support document - HPE Support Center

 

-以上