ものぐさ日記(仮)

特にテーマはありません。仕事のこと、趣味のこと、思いついたこと、だらだら綴っていきます。

【HPE/ProLiant】HPE DL360 Gen10 に RedHat Linux を導入する

題名の通りであるが、作業を行うにあたってのメモ

 

 

前提

 

参考

 

作業手順

 

1.HPEのソフトウェアポータルでのライセンス登録

  1. マイライセンスポータル(https://myenterpriselicense.hpe.com)にHPEパスポート(Email address)でログインする。
  2. [マイプロダクトを有効化]画面の[エンタイトルメントオーダー番号]欄にライセンス証書(License Entitlement Certificate)記載の「Entitlement Order Number」を入力し、[検索]ボタンを押下する。
  3. [有効化]画面の一覧から有効化する製品をチェックし、[次へ]ボタンを押下する。
  4. 有効化先として「自身で有効化しています」か「別のユーザーの代わりに有効化しています」を選択し、[有効化]ボタンを押下する。「別のユーザーの代わりに有効化しています」を選択した場合、追加でユーザー情報を入力する。
  5. [ファイルのダウンロード]画面が表示されるので、必要な場合、ライセンスキーファイルなどをダウンロードする。

 

2.Red Hat ポータルでのライセンスのアクティベート

  1. Red Hat の[サブスクリプションのアクティベート]画面(https://access.redhat.com/subscriptions/activate/redhat)を表示する。
  2. Red Hat にログイン]画面が表示された場合、Red Hat ログイン、パスワードを入力し、[ログイン]ボタンを押下する。
  3. サブスクリプションのアクティベート]画面の[サブスクリプションアクティベーション番号]にアクティベーションコードを入力する。(HPEマイライセンスポータルの[ファイルのダウンロード]画面もしくはそこからダウンロードしたDATファイルにアクティベーションコード記述されている)
  4. Red Hat 利用条件]画面が表示されるので、「条件を読み、その内容に同意します。」にチェックを入れ、[提出]ボタンを押下する。
  5. サブスクリプションの内容確認]画面では、[次へ]ボタンを押下する。
  6. [アクティベート]画面が表示されたら、作業完了。

 

3.インストールメディアの入手

  1. Red Hat のカスタマポータル(以下)にログインする。

    access.redhat.com

  2. 画面上部の[ダウンロード]メニューを選択する。
  3. [製品のダウンロード]画面から「Red Hat Enterprise Linux」を選択する。
  4. [ダウンロード Red Hat Enterprise Linux]画面の[製品のソフトウェア]タブの一覧から、必要としているバージョンのBinary DVDの[今すぐダウンロードする]ボタンを押下する。

    ちなみにバージョン7.6のBinary DVDはこのURL(https://access.redhat.com/downloads/content/69/ver=/rhel---7/7.6/x86_64/product-software)から入手できる。

 

4.セットアップ

※サポートに確認したところ、現時点ではGen10に対応した手順ドキュメントは無いとのこと。Gen8時の手順はココ

RAID構成
  1. サーバー起動時に[F10]キーを押下し、セットアップメニュー(?)を表示する。
  2. セットアップメニュー(?)から「Intelligent Provisioning」を選択する。
  3. [Intelligent Provisioning]画面で[メンテナンスの実行]ボタンを押下する。
  4. [メンテナンスの実行]画面では、[RAIDの構成]ボタンを押下する。
  5. [Smart Storage Administrator]画面では、左側の利用可能なデバイスから「HPE Smart Array P408i-a SR Gen10」を選択し、[構成]ボタンを押下する。
  6. [アレイの作成]ボタンを押下する。
  7. [新しいアレイの物理ドライブを選択してください]リストから対象の物理ドライブに✔︎を入れる。(今回はベイ1とベイ2を✔︎)
  8. 混合ポートモードの警告では、[はい]ボタンを押下する。
  9. RAIDレベルは1(ミラーリング)を選択し、その他のパラメータはそのままで[論理ドライブの作成]ボタンを押下する。
  10. 結果画面では(スペアドライブを追加する場合)、[スペアドライブの管理]ボタンを押下する。
  11. [スペアドライブの管理]画面では、[スペアドライブの追加/削除]リストから対象の物理ドライブに✔︎を入れる。(今回はベイ3を✔︎)
  12. 混合ポートモードの警告では、[はい]ボタンを押下する。
  13. 結果画面では、[終了]ボタンを押下する。
  14. 右上の[×]ボタンを押下し、「Smart Storage Administrator」を終了する。 
OSセットアップ(一例です)
Intelligent Provisioning でセットアップすると、途中「dracut initqueue timeout」が発生し、ブートが停止するので(exitしたら続行し、一応セットアップは終わるが)、素の Binary DVD から起動し、セットアップする。
  1. サーバー起動時に[F11]キーを押下し、 Boot Menu を表示する。
  2. 「One-Time Boot Menu」でブートドライブ(今回は「Embedded SATA Port 12 CD/DVD ROM : HPE DVDROM DUD0N」)を選択する。
  3. 「Install Red Hat Enterprise Linux 7.5」を選択する。
  4. RED HAT ENTERPRISE LINUX 7.5 へようこそ。]画面では、インストール時に使用する言語として「日本語」→「日本語 (日本)」を選択し、[続行]ボタンを押下する。
  5. [インストールの概要]画面では、「インストール先」を選択する。
  6. [インストール先]画面では、インストールするデバイスを選択する(今回は、HPE LOGICAL VOLUME を選択)。 今回は自分でパーティションを設定したかったので、パーティション構成で「パーティションを自分で構成する」を選択し、[完了]ボタンを押下する。
  7. [手動パーティション設定]画面では、まず「ここをクリックして自動的に作成します(C)。」のリンクをクリックする。その後、要件に応じて、パーティションの追加、割り当てる容量の変更などを行う(今回は下表のようにする)。構成が決まったら、[完了]ボタンを押下する。
    マウントポイント バイスタイプ 割り当てる容量
    /boot/efi 標準パーティション 200 MiB
    /boot 標準パーティション 1024 MiB
    / LVM 50 GiB
    swap LVM 15.56 GiB
    /usr LVM 50 GiB
    /var LVM 50 GiB
    /home LVM 50 GiB
  8. [変更の概要]画面が表示されたら、[変更を許可する]ボタンを押下する。
  9. [インストールの概要]画面に戻るので、必要に応じて、「ネットワークとホスト名」の設定や「ソフトウェアの選択」などを行う。
  10. [インストールの概要]画面で必要な設定を行ったら、その後、[インストールの開始]ボタンを押下する。
  11. インストール中の画面では、「ROOTパスワード」、「ユーザーの作成」が行えるので実施しておく。
  12. インストール中の画面下部に「完了しました!」のメッセージが表示されたら、[再起動]ボタンを押下する。
  13. サーバー再起動後の[初期セットアップ]画面では、「LICENSE INFORMATION」を押下する。
  14. [ライセンス情報]画面では、「ライセンス規約に同意します。」に✔︎を入れ、[完了]ボタンを押下する。
  15. 今回「Subscription Manager」は後回しにするので、[設定の完了]ボタンを押下する。
  16. ログイン画面が表示されるので、ユーザーを選択後、パスワードを入力し、システムにログインする。
  17. [ようこそ]画面では、「日本語」に✔︎を入れ、[次へ]ボタンを押下する。
  18. [入力]画面では、適当な入力手段を選択し、[次へ]ボタンを押下する。
    「日本語」だと日本語変換が含まれないようなので、「日本語(かな漢字)」が良さそう(罠っぽい;)。
  19. [プライバシー]画面では、位置情報サービスの「オフ」を選択し、[次へ]ボタンを押下する。
  20. [オンラインアカウント]画面では、何もせず[スキップ]ボタンを押下する(個人ユースでは無いので)。
  21. [準備完了]画面では、[Red Hat Enterprise Linux Server を使い始める(S)]ボタンを押下する。

 

5.Service Pack for ProLiant でドライバー類を更新する

Service Pack for ProLiant は予め HPE Support Center からダウンロードしておく。今回は、ダウンロードしたISOファイルを「HP USB Key Utility for Windows」にて、USBメモリに書き込んだ。それを使用する。

  1. USBメモリをマウントする。(マウントする際は、USBメモリ内のシェルが実行できるように fmask を指定しておく)
    
    [root@hoge /]# mount -t vfat -o fmask=0033 /dev/sdc1 /mnt
    
  2. マウント先にあるシェルスクリプト(launch_sum.sh)を実行する。
    
    [root@hoge mnt]# ./launch_sum.sh
    
  3. ブラウザが起動し、(Firefoxの場合)[安全でない接続]画面が表示されている場合、セキュリティ例外の追加で例外を承認し、処理を続行する。
  4. [Smart Update Manager へようこそ]画面が表示されたら、「ローカルホストガイドアップデート」を選択する。
  5. [ローカルホストガイドアップデート]画面では、モードは「対話式」、「ベースラインまたはインストールセット」を選択し、[OK]ボタンを押下する。
  6. [手順1 インベントリ]画面では、[次へ]ボタンを押下する。
  7. [手順2 レビュー]画面では、画面下部の[展開]ボタンを押下する。
  8. [手順3 展開]画面では、「展開が終了しました。」のメッセージが表示されたら、画面下部の[再起動]ボタンを押下する。

6.Subscription Manager でシステムの登録とサブスクリプションの割り当てを行う

予め、インターネットに接続できるようにしておく

  1. 端末を起動し、「subscription-manager register」でシステムを登録する。
    
    [root@hoge ~]# subscription-manager register
    登録中: subscription.rhsm.redhat.com:443/subscription
    ユーザー名: <サブスクリプションを保有している Red Hat アカウント>
    パスワード: 
    このシステムは、次の ID で登録されました: ********-****-****-****-************
    登録したシステム名: hoge.localdomain
    
  2. 引き続き、「subscription-manager list」で利用可能なサブスクリプションのプールIDを確認する。
    
    [root@hoge ~]# subscription-manager list --available
    +-------------------------------------------+
        利用可能なサブスクリプション
    +-------------------------------------------+
    サブスクリプション名:     Red Hat Enterprise Linux Server, Standard (Physical or
                              Virtual Nodes) (L3 Only)
    提供:                     dotNET on RHEL Beta (for RHEL Server)
                              Oracle Java (for RHEL Server)
                              Red Hat Software Collections (for RHEL Server)
                              Red Hat CodeReady Linux Builder for x86_64
                              Red Hat Ansible Engine
                              Red Hat Container Images Beta
                              Red Hat Enterprise Linux Atomic Host Beta
                              Red Hat Enterprise Linux Atomic Host
                              Red Hat Container Images
                              Red Hat Developer Tools (for RHEL Server)
                              Red Hat Beta
                              Red Hat Software Collections Beta (for RHEL Server)
                              Red Hat Enterprise Linux Server
                              Red Hat Developer Tools Beta (for RHEL Server)
                              Red Hat Enterprise Linux for x86_64
                              Red Hat Developer Toolset (for RHEL Server)
                              dotNET on RHEL (for RHEL Server)
    SKU:                      RH00080
    契約:                     ********
    プール ID:                ********************************
    
  3. 引き続き、「subscription-manager attach」でシステムにサブスクリプションを割り当てる。
    
    [root@hoge ~]# subscription-manager attach --pool=********************************
    サブスクリプションが正しく割り当てられました: Red Hat Enterprise Linux Server, Standard (Physical or Virtual Nodes) (L3 Only)

7.bonding(チーミング)の設定を行う。

nm-connection-editor でやって、上手く行かなかったので、以下 nmcli(コマンドライン)で行う
  1. 接続「bond0」を「802.3ad」のタイプで作成する。
    
    [root@hoge ~]# nmcli con add save yes type bond autoconnect yes con-name bond0 ifname bond0 mode 4
    接続 'bond0' (********-****-****-****-************) が正常に追加されました。
  2. 接続「bond0」ができていることを確認する。
    
    [root@hoge ~]# ls /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0
    /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0
    
  3. 接続「bond0」のネットワーク設定を行う(手動)。
    
    [root@hoge ~]# nmcli con mod bond0 ipv4.addresses 192.168.0.1/24
    [root@hoge ~]# nmcli con mod bond0 ipv4.gateway 192.168.0.254
    [root@hoge ~]# nmcli con mod bond0 ipv4.method manual
    
  4. 接続「bond0」に slave を(2つ)追加する。
    
    [root@hoge ~]# nmcli con add save yes type bond-slave autoconnect yes con-name bond0-eno5 ifname eno5 master bond0
    接続 'bond0-eno5' (********-****-****-****-************) が正常に追加されました。
    [root@hoge ~]# nmcli con add save yes type bond-slave autoconnect yes con-name bond0-ens1f0 ifname ens1f0 master bond0
    接続 'bond0-ens1f0' (********-****-****-****-************) が正常に追加されました。
    
  5. slave(物理IF)の自動接続をオフにする。
    
    [root@hoge ~]# nmcli con modify eno5 connection.autoconnect no
    [root@hoge ~]# nmcli con modify ens1f0 connection.autoconnect no
    
  6. NetworkManger を再起動し、bond0 を開始する。ping で疎通していることを確認する。
    
    [root@hoge ~]# systemctl restart NetworkManager
    [root@hoge ~]# ping 192.168.0.254
    PING 192.168.0.254 (192.168.0.254) 56(84) bytes of data.
    64 bytes from 192.168.0.254: icmp_seq=1 ttl=255 time=0.406 ms
    64 bytes from 192.168.0.254: icmp_seq=2 ttl=255 time=0.259 ms
    64 bytes from 192.168.0.254: icmp_seq=3 ttl=255 time=0.296 ms
    64 bytes from 192.168.0.254: icmp_seq=4 ttl=255 time=0.272 ms
    ^C
    
  7. 一応デバイスを確認しておく。
    
    root@hoge ~]# nmcli device
    DEVICE  TYPE      STATE     CONNECTION   
    bond0   bond      接続済み  bond0        
    eno5    ethernet  接続済み  bond0-eno5   
    ens1f0  ethernet  接続済み  bond0-ens1f0 
    eno1    ethernet  切断済み  --           
    eno2    ethernet  切断済み  --           
    eno3    ethernet  切断済み  --           
    eno4    ethernet  切断済み  --           
    eno6    ethernet  切断済み  --           
    ens1f1  ethernet  切断済み  --           
    lo      loopback  管理無し  --      
    

この後、root で SSH 接続できるようにとか、色々やったが、一先ず以上とする。