ものぐさ日記(仮)

特にテーマはありません。仕事のこと、趣味のこと、思いついたこと、だらだら綴っていきます。

【Redmine】Redmine 事始め。

 色々とっちらかっているので、個人的に Redmine を導入し、障害管理、課題・問題管理、進捗管理等を実施しようと思う。Trac も検討していたが、導入の容易さと機能を比較した結果、Redmine を使用することにした。

 

 以下、導入時のメモ。


①プラットフォーム用意
 手持ちである Windows 8.1 Pro の Hyper-V 環境に CentOS 7 の仮想マシンを立て、そこに入れることにした。
 試行錯誤しつつの作業である為、スナップショット(チェックポイント)で以前の環境に戻せる仮想マシンでの環境構築は非常に有効であると感じた。
 CentOS 7 インストール時のソフトウェアの選択はデフォルトの「最小限のインストール」にした。
 また、作業を進める上で TeraTerm 等の端末エミュレータWinSCP 等のファイル転送ソフトがあると捗ると思う。

 

Redmine セットアップ
 無心でここ(Redmine 2.6をCentOS 7.0にインストールする手順 - Redmine.JP Blog)の手順通りにやったらできた。Linux は仕事で少し触ったことがあるが、RubyMariaDBApache はさっぱりわからない。
 一箇所つまづいたのが、Apache に Passenger の設定を追加するところ。「passenger-install-apache2-module --snippet」に出力されたものをそのまま転記したら良いのに、変に改行を入れてしまい、Apache 起動時にエラーが発生してしまった・・・orz

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③インストール完了後の初期設定
 とりあえず、ここ(Redmineを使い始めるための初期設定 - Redmine.JP)の記載から、「デフォルトデータのロード」、「日本語での利用に適した設定」、「メールに含まれるRedmineのアドレスを正しく設定する」の項を実施した。
 ユーザーとプロジェクトについては、まずは自身が使用するのに必要なもののみ追加した。

 

④トラッカー設定
 悩んだのがここ。デフォルトの「機能」、「バグ」、「サポート」というのは何となくわかりにくいし、自分が目的としている障害管理、課題・問題管理、進捗管理にマッチしたトラッカーを用意したいと考えた。幾つかのドキュメントを参考に「タスク」、「障害・バグ」、「課題・問題」、「依頼」、「問い合わせ」というトラッカーを作成した。

 

⑤カスタムフィールド設定
 上記のトラッカーに不足していると思われる下記カスタムフィールドを追加した。
・無償作業(真偽値)…「タスク」・「障害・バグ」・「依頼」トラッカーに追加。作業が無償か。
・問い合わせ先(テキスト)…「問い合わせ」トラッカーに追加。問い合わせ先の個人・組織。
・連絡元担当者(テキスト)…「障害・バグ」トラッカーに追加。障害・バグを連絡してきた担当者。
・依頼元担当者(テキスト)…「依頼」トラッカーに追加。作業を依頼してきた担当者。
・起案担当者(テキスト)…「課題・問題」トラッカーに追加。課題・問題を起案した担当者。
・問い合わせ識別子(テキスト)…「問い合わせ」トラッカーに追加。問い合わせ先が発番した問い合わせを識別する為の番号やID。
・結果(長いテキスト)…「障害・バグ」・「課題・問題」・「依頼」・「問い合わせ」トラッカーに追加。チケットの対応や回答の内容

 

⑥テーマの導入(テーマのファイルは事前にダウンロードしている前提)
 ここ(日本語環境で読みやすいRedmine用テーマ「farend basic」公開 - Redmine.JP Blog)を参考に導入。

# tar zxvf redmine_theme_farend_basic-1.3.tar.gz
# mv redmine_theme_farend_basic-1.3 /var/lib/redmine/public/themes/farend_basic

「管理 - 設定」画面のテーマで「Farend basic」を選択する。

 

⑦トップ帯の変更
 デフォルトのくすんだ(・・・落ち着いた)青が嫌なので変更する。
 「/var/lib/redmine/public/themes/farend_basic/stylesheets/application.css」の26行目を以下のように(background-colorの部分を)変更

#header {height:5.3em;margin:0;background-color:#1FAF0F;color:#f8f8f8; padding: 4px 8px 0px 6px; position:relative;}

 設定したい色は Chrome 拡張機能の「ColorPick Eyedropper」でカラーコードを特定した。

 

 ⑧プラグインの追加(プラグインのファイルは事前にダウンロードしている前提)
・My Page Blocks plugin
 プラグインを plugins ディレクトリに展開する。

# unzip redmine_vividtone_my_page_blocks-master.zip
# mv redmine_vividtone_my_page_blocks-master /var/lib/redmine/plugins/redmine_vividtone_my_page_blocks

 Redmine を再起動する。

Redmine plugin views revisions plugin(XLS export に必要な為、導入)
 プラグインを plugins ディレクトリに展開する。

# unzip redmine_plugin_views_revisions_v001.zip
# mv redmine_plugin_views_revisions /var/lib/redmine/plugins

 Redmine を再起動する。

・XLS export
 プラグインを plugins ディレクトリに展開する。

# tar xvf redmine_xls_export-0.2.1.t7.tar.gz
# mv redmine_xls_export-0.2.1.t7 /var/lib/redmine/plugins/redmine_xls_export

 プラグインをセットアップする。

# bundle install
# bundle exec rake redmine:plugins:process_version_change RAILS_ENV=production

 Redmine を再起動する。

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 ⑨その他
Redmine のバージョン確認

# ruby /var/lib/redmine/script/about

Redmine の再起動
 Redmine インストールディレクトリ配下の tmp ディレクトリに restart.txt を作成する。

# touch /var/lib/redmine/tmp/restart.txt

 ブラウザから Redmine にアクセスする。

 

Redmine 環境のバックアップ
・データベース

# mysqldump -u user_redmine -pP@ssw0rd db_redmine > db_redmine.dmp

 できた「db_redmine.dmp」を退避しておく。

・files ディレクトリ

# cd /var/lib/redmine
# tar cvfz redmine_files.tar.gz files

できた「redmine_files.tar.gz」を退避しておく。

  

Redmine 環境のリストア(※事前に⑩を実施している想定)
・データベース

# mysql -u user_redmine -pP@ssw0rd db_redmine < db_redmine.dmp

・filesディレクトリ

# cd /var/lib/redmine
# tar xvf redmine_files.tar.gz files

 

⑫特定カスタムフィールドの入力時のサイズ変更

 追加したカスタムフィールドの入力エリアが狭かった為、「/var/lib/redmine/public/themes/farend_basic/stylesheets/application.css」の最終行に下記を追加。(カスタムフィールドのidは「issue_custom_field_values_9」)

/* Custom field Settings */
textarea#issue_custom_field_values_9
{
  width: 100%;
  height: 20em;
}

 とりあえず、ある程度使ってみて、問題が無さそうだったら、他のメンバにも勧めてみようと思う。

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