Hyper-V レプリカのレプリカサーバーで Windows Server バックアップを実行した際にレプリケーションでイベント 32546 と 32315 が発生し、レプリケーションの正常性に警告が出る問題であるが、プライマリサーバーとレプリカサーバーでレプリケーションを一時停止することでイベントは発生しなくなった。しかしながら、レプリケーションの正常性には警告が出力される。(一時停止の間もレプリケーションサイクルの一環ということなのだろう・・・)
最終的にはプライマリサーバーとレプリカサーバーでレプリケーションの停止・再開の同期をとる必要があるし、バックアップの前後で必ず処理を行う必要があることから、バックアップとレプリケーションの停止・再開を以下のような PowerShell のスクリプトで行うことにした。(スクリプトはレプリカサーバーで実行する想定)
# Hyper-V レプリカによるレプリケーション停止 Suspend-VMReplication * -ComputerName HV2 # プライマリサーバー Suspend-VMReplication * # レプリカサーバー # バックアップポリシー作成 $policy=New-WBPolicy # バックアップ対象ボリューム指定 $disk = Get-WBDisk | Where-Object -FilterScript {$_.DiskNumber -eq 0} $volume = Get-WBVolume -Disk $disk Add-WBVolume -Policy $policy -Volume $volume # システム状態をバックアップ Add-WBSystemState -Policy $policy # ベアメタル回復機能をバックアップ Add-WBBareMetalRecovery -Policy $policy # 仮想マシンをバックアップ $vm = Get-WBVirtualMachine Add-WBVirtualMachine -Policy $Policy -VirtualMachine $vm # バックアップの保存場所指定 $target = New-WBbackupTarget -VolumePath F: Add-WBBackupTarget -Policy $policy -Target $target # スケジュールバックアップを行う場合 #Set-WBSchedule -Policy $policy -Schedule 1:00 #Set-WBPolicy -Policy $policy # バックアップを即時実行 Start-WBBackup -Policy $policy # Hyper-V レプリカ統計情報リセット Reset-VmReplicationStatistics * Reset-VmReplicationStatistics * -ComputerName HV2 # プライマリサーバー # Hyper-V レプリカによるレプリケーション再開 Resume-VMReplication * # レプリカサーバー Resume-VMReplication * -ComputerName HV2 # プライマリサーバー
バックアップをスクリプトで行うことについては、GUIでの指定と同様なことができているか若干不安ではあったが、結果から見るに問題無さそうである。